レーシングSIMでレースする上での注意点

最近iRacingを始めた方から聞くことで、一番多いかもしれないのが、

「レース中の接触が多くてつらい!」

ではないでしょうか。

iRacingに限らず、バーチャルレースでは接触によるリスクが低いので、リアルに比べぶつからないことの重要度が下がってしまうのでしょう。

リアルでもハコとフォーミュラではぶつからないことの重要度は変わってきますから、この心理変化は仕方のないことだと思います。

ですが、忙しい日々の中で貴重な時間を見つけて臨んだレースで、接触により結果が悪くなることは決して気分の良いことではないと思います。

ましてや、ぶつけられた結果レーティングを下げられたら、結果以上に心へのダメージは大きそうですよね。


10年リアルな公式戦を経験し、バーチャルでは1年の経験で感じたことを書き残してみたいと思います。


・ぶつけられたら、その位置で走る自分の力不足を嘆くこと!

これはリアルでもそうですが、そこを走っていなければぶつけられることもなかった!ということ。

特にスタート直後の数コーナーは団子になり、接触リスクが高いです。先頭や最後尾はリスクが下がります。先頭は後方からミサイルのリスクがありますが、予選上位のドライバーは上手な方が多いので、自分が変な事しない限りは大丈夫でしょう。

とはいえ、自動でレースの組を決められる類のレースゲームでは、常に上位からスタートすることは難しいかもしれません。

が、上位を走れるレベルになって、ぶつからないレースをしてやる!という心意気を失わないで。


・タイムラグがあることを常に考える!

バーチャル特有の接触としては、ラグによるものがあります。オンラインレースでは、どうしても数ミリ秒のタイムラグが発生してしまうので、それを考慮したドライビング、特に車間距離が必要だと思います。車間距離については前後だけではなく左右もギリギリに近づき過ぎないことを推奨します。左右についてはラグの問題もありますが、視認しにくいことで起きる接触も多くありますので、気を付けたいところです。


・よく知らない人とのレースは危険!

リアルレースでのサイドbyサイドは、見ていてカッコよく盛り上がり興奮するシーンですが、これは相手をよく知り信頼関係があるから出来ることです。同様のことを世界中の知らない人と一緒に走るオンラインレースで行うのは、かなりの技術的余裕が必要だと感じ提案す。

相手に近づく時も近づかれた時も、相手をしっかりと観察して癖を理解してください。突っ込み重視、ライン取りの安定感、ブレーキの安定感など理解が出来ていれば対応できることも多くあります。

iRacingを1年経験した感想ですが、海外の方はブレーキを奥で踏む方が多いように感じます。私がブレーキが早いほうなのかもしれませんが、のギャップが接触の原因となることが多くありました。

また、インを閉めるよという意思表示をしないと、海外の方は結構当たり前に突っ込んできます。この点はリアルでも同じような傾向があるのですが、

「閉めない=入ってきていいよ」

という意思表示の様です。

上記以外にも気が付く点が多くあると思いますので、しっかりと戦うべき相手を理解することをお勧めします。


・アニメや映画の様には抜けない!

予選で後方に沈んだ主人公がレースではごぼう抜きで優勝!

なんていうシーンがアニメや映画ではよく見かけられますが、実際のレースでは実現するのは難しいです。前が潰れてくれない限り、決勝で実力で抜けるのは3台程度では無いでしょうか。

上位を狙うことは大事ですが、無理をしてぶつかり、レースを台無しにしてしまっては何も残りません。その瞬間に焦ることなく、レース全体を考えた走りを心がけましょう。


・ファイナルラップは一番怖い!

ファイナルラップで射程圏内に相手がいた場合、最後のチャンスにかける!という考えになることは容易に考えられますし、誰もが実行に移したくなるでしょう。

ですが、タイヤもドライバーもスタート直後より消耗していることを忘れてはいけません。その挑戦は大きなリスクを含んでいるのです。上手く抜ければ気持ちよくレースを終え余韻に浸れますが、最悪の結果になれば罪悪感で夜も寝れません。それどころか、ぶつけられた相手からは恨まれるわけですから、どうやっても気持ちが良いものではありません。

追いついた方も追いつかれた方も、相手の心理をしっかりと考えた走り方を心がけましょう。


・最後に・・・心理コントロールを

リアルでもバーチャルでもスプリントレースというのは心理合戦です。

決勝が始まるまでは道具を含めたチームでの戦いですが、走り出したらドライバーが一人の戦いです。そして戦うべきは、「相手の心+自分の心」なのです。

道具の能力が均衡に保たれている現代レースでは、相手の心理をコントロールした方が勝つ!という戦い方になってます。同様に自分の心理も相手に乱されないようコントロールする必要があります。

F1ドライバーのハミルトンが近年勝ちまくれるのは、メルセデスの能力の高さもありますが、心理戦に勝てるようになったからです。アメリカに渡った佐藤琢磨が成功を収めているのも、心理コントロールが上手くなったからでしょう(それでもコントロール出来ずもう一歩でのクラッシュも多いですが)。私の好きなキミ・ライコネンは心理戦に興味がなく戦いに乗ってこない強さが魅力的です。

自分の心が強くなると自然とミスも減り安定した走りができる様になります。結果、成績もついてきますので、焦ることなく戦っていきましょう。

時には引く勇気も必要ですよ。(⌒∇⌒)


れーすバカ

れーすバカか体験する日々のレースゲームネタやレースSIMネタ、その他ゲームネタを紹介。 良い大人なので、時事ネタなんかも掲載出来たらなと考えてますが、気分によりますよね

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